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#10
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#10 鉄壁の盟主王
ブードラ大会第2戦は中学生、塚木 淳。
開始から数ターンが経ったけど、お互いにほとんどGをプレイしただけでターンを終了していた。先攻のじゅんは、白と茶をピックしたらしく場には白G1枚と茶G2枚が配備されている。
開始から数ターンが経ったけど、お互いにほとんどGをプレイしただけでターンを終了していた。先攻のじゅんは、白と茶をピックしたらしく場には白G1枚と茶G2枚が配備されている。
後攻であるあたしの第3ターンの開始だ。
「ドロー。配備フェイズ、黒Gを配備してこのユニットよ、バーザム改」
あたしの場には緑G2枚黒G1枚、それにさっき出したジュアッグがあった。バーザムはさっきみたいに奇襲用にとっておいてもいいけど、今はどっちもまともなユニットがいないから配備しちゃお。
「帰還ステップにガンダムマグナードをプレイするよ」
じゅんが言った。あたしは許可する。
クイックをもつMFだ。白、茶の混色ということは、ユニットパワーの高さに注意ね。
クイックをもつMFだ。白、茶の混色ということは、ユニットパワーの高さに注意ね。
「ターン終了」
「はい、僕のターン」
「はい、僕のターン」
じゅんはドローし白Gを置く。「流転する世界」やエクステ2には4国のPS装甲ユニットが結構いたはず。…来るかな?
「配備フェイズ、ハッキングをプレイするよ?」
「どうぞ」
「どうぞ」
ハッキングだ!これは勝つしかないわ。…ってあたしも賞品狙いかい!人のこと言えないわ…。
じゅんは本国の上のカード3枚を見て1枚を手札に加える。考える時間がほぼなかった…いいカード?
じゅんは本国の上のカード3枚を見て1枚を手札に加える。考える時間がほぼなかった…いいカード?
「ガンダムミラージュをプレイ。攻撃ステップに入ってもいい?」
「いいわ」
「いいわ」
またMFユニット。MFはキャラクターが乗らなきゃあんまし脅威じゃないわ。あたしは胸をなでおろし、じゅんがユニットを出撃させるのを見守る。
マグナードがリングに出撃だ。
マグナードがリングに出撃だ。
「ジュアッグを防御に出すわ」
「じゃあ破壊で」
「じゃあ破壊で」
ここでハンデスされるわけにはいかないわ。
じゅんはマグナードを帰還させてターンを終了する。あたしはドローし、緑Gを出す。
じゅんはマグナードを帰還させてターンを終了する。あたしはドローし、緑Gを出す。
「配備フェイズ、ペズン・ドワッジをプレイ」
PS装甲ユニットには及ばないけど、それなりのサイズの緑ユニット。これでリングは対応できる!
「ターン終了よ」
「ドロー。配備フェイズ、G出してカラミティガンダムをプレイしてターン終了だよ」
「ドロー。配備フェイズ、G出してカラミティガンダムをプレイしてターン終了だよ」
白の大型ユニットを出しただけで、じゅんはターン終了する。MF2枚は、カラミティが起きれば有利になると考えての防御要員ね。
あたしはドローする。
あたしはドローする。
「配備フェイズにGとゾリディア改をプレイして、攻撃ステップよ」
場を見る限りでは、ドワッジ以外が出撃しても相打ち。ドワッジが出撃してもMF2枚と相打ち。…カラミティの防御も考えて、ここはドワッジだけ出撃ね。
「地球にドワッジを出撃させるわ」
「じゃあ僕はミラージュとマグナードをブロックに出撃させるよ」
「じゃあ僕はミラージュとマグナードをブロックに出撃させるよ」
よし来た。ここで緑の真骨頂、焼きカードよ!
「ダメージ判定ステップ、ミラージュに高速の一撃をプレイ。6-3だから3ダメージで破壊よ」
「うわぁ…ひどいなぁ。じゃあ規定の効果でマグナードだけが破壊で」
「ええ」
「うわぁ…ひどいなぁ。じゃあ規定の効果でマグナードだけが破壊で」
「ええ」
ドワッジは無傷。ここからは数で押すわ!
「僕のターン…。おねえちゃんのデッキは緑黒の物量タイプ。なら今引いたこのカードがささるかな?」
ドローしたじゅんが言った。またリセット?
「違う違う、これだよ」
きょとんとしてるあたしを見て、じゅんはさらに手札からカードをプレイする。
「ムルタ・アズラエル!」
なるほど、手札を捨ててこっちの最強ユニット以外のユニットを奪取するキャラ。現状じゃかなり厄介ね。
「Gを配備して、ターン終了さ」
このまま時間を稼ぐ気ね。まいった、この局面じゃヴァーチェが来ても、あたしのユニットでチャンプブロックされるのがオチ。
ともかくあたしはドローする。
ともかくあたしはドローする。
「何もなしよ。ターン終了するわ」
「じゃあ、僕のターン。配備フェイズにブリッツガンダムをプレイするよ」
「じゃあ、僕のターン。配備フェイズにブリッツガンダムをプレイするよ」
じゅんはGを配備した後、ユニットを出す。あれは名称:ガンダム以外に出撃制限をつけるユニット…。
ムルタで防御しつつ、ブリッツで攻撃を通す。理想的なパターンの完成ね…マジにまいった。
ムルタで防御しつつ、ブリッツで攻撃を通す。理想的なパターンの完成ね…マジにまいった。
「ブリッツガンダムを宇宙に出撃させるよ」
「5点で?」
「うん。帰還してターン終了」
「5点で?」
「うん。帰還してターン終了」
どうする?あたしはドローして少し考える。
「うーん。ターン終了」
「八方塞がり?」
「…策はあるわよ」
「八方塞がり?」
「…策はあるわよ」
あたしの”策”を強がりと理解したのか、じゅんは「ふーん」と肩をすくめる。
「僕のターン。わかってると思うけど、ブリッツガンダムをプレイ。そして、狂言誘拐をプレイ」
狂言誘拐…ドローカードだ。ブリッツの攻撃は必ず通るから、かなり有効!
でもこっちもさっきのドローでいいのが手札にあるわ!
でもこっちもさっきのドローでいいのが手札にあるわ!
「ブリッツに狂言誘拐で”敵軍ユニットがいる状態で、自軍防御ステップの規定の効果の解決直後に、このカードがいる戦闘エリアに敵軍ユニットがいない場合、カード1枚を引く”の効果をつけて宇宙に出撃するよ」
「防御はないわ」
「じゃあ1ドロー。うん、すごくいい感じだ」
「防御はないわ」
「じゃあ1ドロー。うん、すごくいい感じだ」
引いたカードをみてじゅんは笑顔になる。
「…ダメージ判定ステップ!」
あたしは手札からコマンドカードを出す…暗殺(20)だ。
「対象はもちろんムルタ・アズラエルのグループ」
「うげぇ…まいっか。ブリッツの攻撃は通るよね?」
「うん。5点ね?」
「うげぇ…まいっか。ブリッツの攻撃は通るよね?」
「うん。5点ね?」
あたしは本国にダメージを受けターン終了する。これでじゅんの場には何もない、手札にはブリッツ。攻め時ね。
「ドロー!…来たわよ、ブリッツへの対応策、ガンダムヴァーチェ!」
あたしはユニットを出す。これでブリッツをも封殺できる。そして手札にあるノイエ・ジールがプレイできれば、それで勝ちだ!
「攻撃ステップ、宇宙にバーザム。地球にペズンドワッジで出撃。何もなければ7点よ」
ダメージレースでも勝ってる!
じゅんが本国の上7枚を捨て山に送ったのを見てあたしはターンを終了した。
じゅんが本国の上7枚を捨て山に送ったのを見てあたしはターンを終了した。
「Gをプレイ。ブリッツを出してターン終了さ」
「あたしのターンね。ドロー」
「あたしのターンね。ドロー」
あたしはGを出して攻撃ステップに移る。さっきと同じ攻撃を仕掛けても、どちらかがブリッツの餌食。ならヴァーチェも行くしかないわね。
「宇宙にヴァーチェ、地球にドワッジとゾリディア改を出撃させわ」
どっちにブリッツが来ても破壊できる。んで防御に来なければ10点。
「ふぅ…00ユニットはやっぱ最高にかっこいいね」
じゅんはため息をつきそう言いながら、手札のカードに手をつける。
「おねえちゃんのおかげで、ジャンクヤードが増えてなかったら危ないところだったよ♪」
ジャンク?なんのこと??
得体の知れないじゅんの手札にあたしのは不安を覚えた…。
得体の知れないじゅんの手札にあたしのは不安を覚えた…。
つづく
txt:Y256
初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.05.27
更新日:10.04.14
掲載日:08.05.27
更新日:10.04.14