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#50 予定は未定だって


「核の衝撃《21》。このカード忘れてた」

詩織は、手札から21弾の新核の衝撃を出す。
げぇ…4国以下全破壊のコマンド!

「うげっ…でもまだあたしの作戦は終わってない。カットインよ!」
「…カットイン??」

勢い良く手札を出そうとしたあたしは、詩織の疑問の声に拍子抜けする。

「えっとね…簡単に説明すると、カットインを宣言することでカットされたコマンドより先に効果を解決するの」
「へぇ~」

今のでわかったかな?
いや、つーか松岡教えなよ。

「はい。じゃあ改めて、カットインで第3の勢力!」

このカードは相手全てのユニットを寝せる、攻防一体のロールコマンド!
さー殴りきるわ!

「えっと…じゃあ私もカットイン!」
「へ?」

詩織は手札から赤いカードを1枚出す。

「…宇宙海賊?」

カウンターカードだ!プレイを無効にしてジャンクヤードに送り、ターン終了時に手札に戻すっていう特徴的な動きのおかげか、合計国力は1。
プリベントを持つ第3の勢力も簡単にカウンターできる。

「了解よ。でも…」
「?」

あたしも手札をさらに1枚だす。
ここまで完璧なあたしの読み?いやいや。

「女帝の真意!このカードをさらにカットインでプレイ。対象は核の衝撃!」
「そうすると…どうなるの?」

詩織は、わかりづらいという風に首をかしげる。

「えっと、あたしの第3勢力と詩織の核がカウンターされるってことかな」
「わかった。じゃあ、このまま攻撃」

ふー…追加のカウンターはなかったみたい。

詩織はわかってないかもだけど、あたしが狙ってたのは最初から核の衝撃を看破すること(だってスピードキングがこのゲームの生命線だし)。で、相手がカウンターを持ってるかもしれないから第3を先に撃ったわけ。
最悪時間稼ぎになるし、カウンターがなければ続けて核もこっちでカウンターできるしね。

よく考えたら詩織がそこまでしてくる可能性なんてないのに、大人気なかったかも…。

「じゃあ8点で」
「ターン終了」

終了時にジャンクにある第3勢力を手札に戻して、あたしはターンを開始する。
このターンに5点、次の詩織のターンに第3勢力を再び撃って、返しのターンの5点で勝負はついた。

「やっぱり京ちゃん強いね」

詩織がデッキをまとめながら笑う。
実際そんなことないんだけどね。なんか最近負け多いし…。

「そんなことないよ~次はがんばんなさいよ?」
「うん!」

あたしは手を振りながらあたりを見渡す。
どうやら順次みんな終わったようだ。見た感じ、勝ったのは信ちゃん、煉さん、武志、そしてあたし。
スイスドローだとこの3人の内の誰かとの対戦だけど。

「じゃあ、今度もくじでいいかな?」

信ちゃんが、さっきのくじを2色づつにわけて引かせる。1回戦の勝ち同士、負け同士が戦うようにだ。
武志と煉さんが引いたくじの色が同じだった時点で、あたしは手を止める。

「ということは…?」
「そういうことだね、お嬢さん」

信ちゃんが残りのくじ2本を見せる。
どっちも同じ青色だ。


×××


「初対戦ですね」
「そうだね。俺はいっつも主催側だからね」

信ちゃんはカットしながら肩をすくめる。
いや、デッキばっか作ってるからじゃ…?

「「よろしくお願いします」」

じゃんけんで信ちゃんが先攻になり、あたしは後攻だ。
手札は赤のカードが多いけど、あるのは白G。マリガンしてもいいけど、この程度でするようじゃね。
はじめるわ!

信ちゃんが最初に出したのは緑基本G。
2戦連続で色のかぶりはゴメンよ。

「ドロー。配備フェイズ、白基本Gを出してターン終了です」

信ちゃんはそれを聞いてドローする。
デッキビルダーって呼ばれてるけど、実際は使うほうはどうなんだろ?1回戦勝ってるからまんざらでもないみたいだけど。
お手並み拝見ね!

「配備フェイズ、青基本Gをだしてターン終了さ」

青緑…?またしても思い当たるカードがない。Zガンダム3号機とか?
よく考えたらあたし白以外使わないから白以外思い当たるカードないんじゃ。

あたしは心の中で苦笑しつつ、ドローした。


つづく


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初出:あたしのガンダムウォー
掲載日:08.10.17
更新日:10.04.14