七聖剣:種族&組織

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
コンセプト:用済みになった勇者を殺す側、エゴと直結したチート能力の攻略

まだまだ未完成、特に年数とかまだ弄るかも

種族


六神/偽神


 かつて大陸を六分割して支配していた、六柱の超越的魔法生命。
 それぞれ

  • 万頸獣ヘカリオーズ
  • 神樹エルソラ
  • 熔岩真龍レゲンレフィト 
  • 連峰鎚蛇ダシャル
  • 天翼大鷲キギア・テシア
  • 思惟海域フィアル≒エムナ

 の名。個々の詳細はキャラ紹介の方で。
 共通して、巨大な体躯、冠絶した力、強固な不死性、眷属たる知性種族の創造と、神の要件をすべて満たしている。亜人にとっては、いわば創造主であり、庇護者であり、支配者であり信仰対象、だった。

 現在では、六柱すべてが聖剣遣いによって討伐済。その亡骸は切り刻まれ、帝国の隠匿研究機関である〈神明院〉の検体や、総督府を飾り付ける、標人の勝利を示すオブジェとして使われた。
 しかし今でも、既に滅んだ創造主に、信仰を捧げ続ける亜人は少なくない。

 標人国家『神聖ガデイロス帝国』、ならびに国教『熾陽教会』の公式見解として、彼らは『偽神』。ただ力があるだけの一生物が、不遜にも神を名乗っていたに過ぎない、とされているが、意外にも亜人による偽神信仰を、ガデイロス帝国は弾圧していない。

 とはいえ、あくまで政策としての弾圧を行っていないだけ。
 改宗に様々な正のインセンティブを設けることで、自ら信仰を棄てさせよう、という誘導は同化政策の一環として行われているし、民間レベルでの嫌がらせなどは多々ある。



獣人(テリアンスロープ)


 原六種族の一つ。万頸獣ヘカリオーズによって創造された。大陸南部の草原地帯、獣人郷(ラガリア)に生息。
 外見的には、まさに二足歩行する獅子や虎、狼。

樹人(エルフ)


 原六種族の一つ。神樹エルソラにより創造された。大陸南西、樹人森林(クァーレス)を住処とする。
 外見的には、もっとも標人(ヒューマン)に近しい。透き通るような白皙の、線の細い美男美女といえる容姿を持つ。違いは肩や脇腹、腿などを覆う苔鱗、体毛が緑であること、あとは尖り耳ぐらい。
 ただし、中身は他の亜人と変わらず劣らず、標人とは別物。緑の体毛は自前の葉緑体、体表の苔鱗は共生植物、血中にも数種の藻が流れ、毛細血管には菌糸や仮足が寄り添い、どころか全身すべての細胞に、神樹エルソラの分岐株がミトコンドリアのような融合型小器官として導入されている。

 身体能力は全種族中、もっとも低いものの、それを補って余りあるだけの絶大な魔術適性を持つ。
 全身のエルソラ分岐株や血中藻は、デキシオリボ核酸とその関連酵素を用いた、極微の化学反応による情報処理装置────DNAコンピューターそのもの。魔力産出速度、最大保有量、魔術実行能、そのすべてが全種族中トップクラス。

 またエルソラ分岐株はテロメラーゼ活性およびDNA複製エラー訂正の機能をも持ち、そのためエルフは非常に長命である。

 極めて高効率かつ高自由度の光合成と莫大な魔力は、生命活動に必要な有機物やエネルギーのほぼすべてをカバー可能。そのため非常に小食。彼らにとって食事とは、生に欠かせぬ営みというよりは、趣味や娯楽に近い。

 万能の魔術適性と、神樹エルソラの支配下の森林すべてが、眷属たるエルフに味方していたことから、テクノロジーは大して発展していない。

 文化としては、とにかく穏当、穏便、静謐、争いなく自然と調和することを美徳とする。
 そのため、一度たりともアトランティスへ攻撃を仕掛けなかった唯一の種族だったが、聖剣の誕生後に諸とも征伐される。

 その後は神樹エルソラの討伐者にして現樹人森林(クァーレス)の総督である聖剣遣い、メラニア・グエラの権能『早贄』の魔法印を全個体が付けられたり、
 裏社会では〝バファメの魔茸〟を寄生させられた上で棺に詰められ、〝生木〟と呼ばれる魔術装置として人身売買の憂き目に合うことも。もっとも不遇な種族といえる。

+ ...
 実はその起源は、アトランティス以前、石器時代から漂落してきたホモ=サピエンスの一集団。
 異界に放り込まれ、混乱する彼らをエルソラが自らの眷属に作り変えた。

 外見が酷似しているのはそのため。とはいえ、全塩基列に手が入れられた遺伝子は、もはや標人との互換性を持たない。生殖器含めて似てはいるので越種の性行為自体は(他の亜人に比べれば)容易だが、交配は不能である。



竜人(ドラゴニュート)


 原六種族の一つ。熔岩真龍レゲンレフィトによって創造された。大陸北西、竜人鉱岳(ベルッシタ)を住処とする。
 外見的には、二足歩行のトカゲ。爬虫類。レプティリアン。
 身体能力は標人以上の獣人未満。魔術適性は共振・共鳴特化かつ、出力よりは精密性に振った形。

 彼らは石の都を造り、棲まい、また石貨を用いた経済を有し、戦いや狩りでは石の武器を持ち、石の鎧を纏う。狩った獣を料理するのはもちろん石鍋。
 さらには共鳴魔術によって駆動する石の傀儡(ゴーレム)を使った産業の自動化や、共振魔術による通信網さえ、部分的に成し遂げている。

 社会の形態として、もっとも標人に近しいと言える。

 文化的には石。文明的にも石。とにかく石以外のマテリアルに興味がない。せいぜい、石材ではどうしてもカバーできない『軽さ』や『柔らかさ』を植物繊維や獣皮で補う程度。

 彼らが得意とする共鳴・共振魔術によってのピンポイントな高周波振動による、精密な破断・粉砕加工技術は、他のどの種族にも真似できない。彼らが造る石のネジや歯車は、大陸でもっとも高精度な物品である。
 ちなみに竜人の喉奥にはフィルター器官が存在しており、これが加工過程で出る粉塵の侵入を大幅カット。加えて呼吸器や消化器自体にもそれなりの耐性があるため、塵肺などのリスクはない。肉体構造のレベルで石の加工に特化した種、と言える。

 現在のガデイロス帝国および竜人鉱岳(ベルッシタ)領総督府の方針としては、無難に石材産業の労働力として使っている。
 が、彼らの持つ高周波振動を使った精密加工技術は理論上、振動数や焦点の調整次第で木材や金属材などにも応用可能。うまく使えば帝国の工業能力を飛躍的に向上させられるのでは? とは予測されているものの、降暦76年においては、慎重論が根強い。これは反帝国・亜人解放レジスタンスへの技術流出を懸念したもの。

 現状、竜人の技術水準は、平均を取ればさして高くない。
 突出した石材加工の技こそ持つものの、それ以外があまりにお粗末。総合的には、降暦76年どころか漂落当時のアトランティス帝国にすら、到底及んでいない。
 そして反帝国、亜人解放を掲げるような者であれば、なおさら種族的アイデンティティである『石』への固執の度合は強い。

 しかし、宗主種族よりの命令という形で別のマテリアルに、強制的に慣れさせてしまえば────その技術が、反帝国レジスタンスに流れれば。
 工業技術、道具の作成という、個体スペックでは最弱の標人が持つ数少ない強みの一つが、質と量の両面で、完全に模倣され・吸収され・その遥か上を行かれることとなる。
 最終的には聖剣遣いが鎮圧できるとしても、あまりにリスクが大きい。

 よって同化政策が完了し、もはや大規模な反乱や蜂起のリスクは存在しない、という確証が得られるまでは、標人の側から石以外のマテリアルの加工を命ずることはない。

巨人(ギガント)


 原六種族の一つ。連峰鎚蛇ダシャルによって創造された。大陸北部の寒冷山脈地帯、巨人雪嶺(リーストニース)に生息する。
 大陸に住まう七種のヒト型種族の中で、もっとも特異な生態を持つ。彼らは10mの巨体を持ち、食事をせず、遺伝子を有さず、というかそもそも有機生物ですらない。

 体躯は鋼、血はリチウム流体、脳は電子回路であり、心臓は低温核融合炉。有機種族とは文字通りにジャンル違いの、金属生命体である。

 身体能力は、見たままの鈍重。単純な馬力や頑丈さでは随一である反面、動きは目に見えて遅い────が縮尺を考えれば、見かけよりは速かったりする。

 魔術適性は樹人に並んでトップクラス。並列実行能力ではエルフの分子演算に劣るものの、単一魔術の発動速度や規模では彼らの電子頭脳が最優である。本気出すとオーバークロックで更に高速化。特に得手とするのはガンマ線を照射する『死光』やプラズマカッターを形成する『輝断』などの指向性エネルギー攻撃。
 弱点は有機脳に対して発熱が大きいことと、それによる回路焼損の危険性。とはいえ彼らが棲むのは雪山であり、冷却材には事欠かない。

 基本的に群れることはなく、それぞれバラバラに雪原を彷徨っている。そのため社会の繋がりは薄く、技術や経済と呼べるものは絶無。しかし同族意識はあり、共通の敵に対しては協力することも。

 性別は十種以上存在し(α、β、γ、δ……で呼称)、それぞれがアクチュエータ担当、電子頭脳担当など、特定の肉体部品の生産に特化している。数年に一度、それぞれ造ったパーツを持ち寄り、組み上げることで生殖を行う。
 また、肉体が損傷や劣化した際にも、必要部品を作れる性を探し、頼るのが一般的。

 この相互補修は完全に『お互い様』の精神で行われており、特に対価などのやり取りはない。
 単個体では損傷を修復できない都合上、電子頭脳や核融合炉などの重要部品は常に複数基を内蔵し、一つでも壊れたら即座に修繕のための個体を探し始める。分かりやすくテセウスの船るうえ、大破した個体からも部品取りされたりするので、寿命はいまいちハッキリとしない。

 肢は共通規格で六本。上部に二本、下部に二本、残る二本は車の予備タイヤめいて普段は使わず背負っているため、実質的には二腕二脚。付け替えだけなら自力で可。

 なお近年、標人の支配下に置かれ、彼らの行う『経済』の概念を学んだことで、今まで当然に行われていた無償での部品融通に疑問を抱く・拒絶する個体も少数、出始めている。
 多くの巨人からは自分勝手として蔑みの対象。

鳥人


魚人


漂人/標人(ヒューマン)


 48年前、大陸の中央部に、棲まう島ごと〝墜ちて〟きた七番目のヒト型種族。
 唯一実存としての神を持たない、神不知(かみしらず)の民。寄る辺なき漂落者。〝地球〟出身、ホモ・サピエンスのコーカソイド。

 身体能力は樹人よりはマシ程度の下から二番目。それも自己強化魔術ひとつで、即座に逆転される。
 魔術適性は中央値、平均値ともに獣人よりはマシ程度。つまり下から二番目。ただし、樹人や巨人に匹敵するレベルの外れ値も、ごく稀には発生する。稀すぎて戦力としての安定運用は不可能。

 個体の能力でいえば、間違いなく最弱の種族といえる。

 神に創られ、神と共に在ることを誇りに思う原六種族の価値観において、神を持たない生物とは、端的にいって虫と変わらず、〝人〟たりえない。
 その信仰観と個体能力の低さ、実際に神という後ろ盾を持たないことが『劣弱ゆえに神に見放された虫』という蔑視を生み。
 アトランティスという土地の資源の豊富さと、転移時に多くの原六種族を轢き潰したことが、侵攻の理由を作った。結果として、漂落の日から絶え間なく、原六種族中、エルフを除いた五種族からの侵攻を受け続けることになる。

 そして漂落から8年後、現在から40年前。日蝕の日。十あった王家は半数が途絶え、人口は漂落当時の1/3まで減少。窮地に立たされた漂人に、ついに彼らの神────異界さえも等しく照らす太陽神(ヘリオス)が、彼らに手を差し伸べる。
 曰く、今まで不干渉を貫いたのは、劣弱ゆえに見放したのでない。その逆、もっとも優れたヒトゆえに、己が庇護がなくとも生きていけるがゆえ。しかし偽りの神たちの干渉によって、本来あるべき力関係が歪められている。
 歪みは正されねばならない。神を騙る魍魎は、真の神の御名の元に、浄滅されなければならない。

 そして与えられたのは、七振りの聖剣。究極の魔法兵器にして、偽神を打ち滅ぼすための真なる神刃。

 ────というのが、神聖ガデイロス帝国および、熾陽教会の公式見解。

 聖剣に適合した七人の英雄たちは、その絶大な力を持って、わずか半日のうちにアトランティスへの侵攻勢力すべてを撃滅。その後の半年の膠着(に見せかけた性能試験)ののち、電撃的な反攻作戦を実行。六神すべてを滅ぼした。

 その後は、神を失った六種族を下級市民として/六地域を植民地として吸収。
 以降四十年の長きに渡り、大陸全土の支配種族として君臨し続けている。



組織


神聖ガデイロス帝国


 神聖アトランティス帝国の後継にして、大陸全土を統べる統一国家。
 断絶したアトラス帝家に代わり、ガデイロス王家が中心となって再編された。

 一応、名目上は立憲君主制を取り、庶民院と貴族院の二院制。
 なのだが、実権はもっぱら残存する五王家のうちディアプレペス家を除いた四王家と、貴族院。そして熾陽教会の最高意思決定機関『主教円座』の三位一体に握られている。

 本土アトランティスは、帝国中央が直に統治するが、遠く離れ、気候や地質なども大きく異なる六つの植民地にはそれぞれ総督府が置かれ、これが植民地統治のほぼ全権を握る。
 総督には、それぞれその地の神を斃した聖剣遣いが任命されている。
 その功績の巨大さと、亜人が反乱を起こそうが一人で制圧できる武力から、いずれも終身名誉職。もっとも聖剣遣い七人のうち六人は不老化しているので、『終身』がいつまで続くかはまったく不明。

 技術レベルは中性~近世、一部の領域では近代相当。
 これは魔術や魔法によるものと、回収した漂落者(=地球よりの転移者)から得た知識によるもの。


熾陽教会


 ガデイロス帝国の国教。国政に対して非常に強い影響力を持つ。

 元はアトラス・ポセイドン・ヘリオスの三柱を主軸とする多神教(※)、『大地と海原と太陽の教会』だったが、異界の異大陸、その内陸ド真ん中に転移したことで、海洋への信仰は必然的に弱体化。

(※『偽神』は多神の中には入らない)

 熔岩真龍レゲンレフィトならびに連峰鎚蛇ダシャルという、偶像ではない実存の地神よりの敵意と蔑視と、彼らの寵愛を受ける竜人・巨人の存在を知ったことで、大地への信仰もまた揺らぐ。

 あらゆる環境が激変し、異種族の侵攻の脅威に晒されるなかで、太陽だけが、変わらず天頂に輝き、人々を照らしていた。

 八年後、日蝕の日の聖剣誕生と『聖剣は太陽神より授かった力』というカバーストーリーにより、ヘリオス信仰の優位は決定的なものとなる。

 そして降暦10年、聖剣遣いによる偽神討伐から二年後。熾陽教会に改名する────が、既にこの時点で『大地と海原と太陽の教会』は、聖職者も信徒も九割がヘリオス派(掛け持ち勢も多くいるので、他の神への信仰が完全に絶えたわけではない)。
 改名に伴った教義や業務、組織構造などの変化もさして無く、実態に名が追い付いた、というだけに過ぎない。
 以前からあった他神信仰も別に否定されてはいないため、アトラス信仰やポセイドン信仰も細々ながら続いてはいる。

 魚人海域領総督にして熾陽教会特別司祭、聖剣遣いドミトリイ・イングレウスは、ポセイドン信仰の復活推進派。

主教円座


 熾陽教会の最高意志決定機関。それぞれが『北西』『南』などの八方位を冠する、八人の主教によって構成される。
 名目上は主教の間に序列はないが、実際的には、太陽の昇る『東』の座がトップと見做されている。

神明院


 ガデイロス帝国の秘密研究機関。あらゆる意味で表に出せない知識を取り扱う、マッドサイエンティストの集い。
 研究種別ごとに素数の符号が割り当てられ、複数の分野にまたがる研究は掛け合わせ。魔術行使時の脳の働きについては第14種、ということになる。

 第2種→生物関連
 第3種→魔法や魔術抜きでの基礎物理
 第5種→思想や宗教など、社会を変えうるミーム
 第7種→魔術関連
 第11種→魔法関連
 第13種→異世界よりの漂落物・漂落者・および漂落、という現象そのものについて
 第17種→特に残虐性の強い兵器など


原六種族解放戦線


 亜人による反標人・反帝国レジスタンスのうち、もっとも巨大なもの。

反魔術組織


白刃


 密輸組織

聖剣


具象化(クリスタライズ)珪孔雀石(クリソコラ)────」

 究極の魔法兵器。標人が持つ最大戦力。
 存在するのはわずか七振りであり、そのすべてがまったく異なる権能を持つ──と、『七振り』で数えられることからも分かる通り、刀剣として扱われるが、本質的には『魔法の宿った剣』ではなく『剣の形を取る魔法』。
 その本体は聖剣遣いの精神そのものと融合した、無形の魔法の塊であり、一般に聖剣と認識されている美しい結晶の剣は、その権能を最大限引き出しコントロールするための、わかりやすい力の表象である。

 そのため、剣が実体化していなくとも、ある程度の権能は常時発動・展開可能。
 ある程度以上の力を行使する際には、聖剣を具象化させる必要がある。

 さらに全力を出す際には、剣に加えて聖剣遣いの全身を具象化された結晶が覆い・纏い・鎧う、言わば『変身』とでも言うべき形態に変貌する。この状態を純化顕象(クリスタライズ・リファインメント)と呼称する。

 しかし剣の具象化のみでも十分すぎるほど強力であるため、歴史上、リファインメントが使われたのは、偽神との決戦時のみ。

(つまり第二形態。ガンヴォルトのアームドフェノメノンとかマギの魔装のイメージ)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー