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科学技術関連


【真空炉<ケノンリアクター>】

 現在までに人類が生み出した中で最も強力な、半永久的エネルギー発生機関。
別名をVP(Void Polarization / 真空分極)リアクターとも言う。「三種の神器」のひとつ。
 真空は完全な無ではなく、何らかのエネルギーが揺動する場である。量子トンネル効果によって
真空中で素粒子の対生成と対消滅が起きていることは、ごく初期の量子力学で解っていた。
第一世代のケノンリアクターは、この真空エネルギーを抽出するための機関であった。対生成する
粒子を対消滅の前に引き離し、真空揺らぎから質量とエネルギーを引きずり出すのである。
 真空エネルギーは決して大きなものではない。そのため、これが実用的なエネルギー機関に
なると考えている研究者はいなかった。だがリアクターの稼働実験を進めるうち、粒子と反粒子を
取り出した後に残る微弱な“斥力”が検出される。これがマイナスの重力エネルギー、あるいは
負の質量を持った粒子であることが判明。第二世代ケノンリアクターの開発が始まった。
 確率的な揺らぎによって一瞬だけ現れるに過ぎない仮想粒子対を捉えて利用するということは、
可能性からエネルギーを取り出しているのと同義である。いわば物理法則の隙を衝いて宇宙から
本来存在しない(利用できない)エネルギーを盗み出しているに等しい。エネルギー保存則が
ある以上、巨視的にはどこかで増分がキャンセルされていなければならず、それが負のエネルギー
及び質量となって「本来起こるはずだった対消滅」の代わりに残る。
 逆に言えばこれは、正と負の質量・エネルギーを等量だけ取り出す限りにおいて、保存則を
破ることなく無尽蔵のエネルギーを真空中から取り出せるということでもある。これを前提に
負のエネルギーを増幅するというアプローチで研究が進み、ついに真空が潜在的に有している以上の
莫大なエネルギーを産出する新型リアクターが完成。これが人類をエネルギー問題から永遠に
解放し、恒星間文明時代となった現在も民生から軍事まであらゆる分野を支えている。
 太陽光発電と違い星系外空間でも稼働可能、また縮退炉にもエネルギー効率で勝る。有害な
化学物質や放射能汚染を残すこともない。一見して完全ノーリスクのエネルギー機関であるが、
実は長い目で見た場合にひとつの問題が指摘されている。正の質量・エネルギーはそのまま
電力や反物質燃料として利用されるが、負の質量・エネルギーに関してはすべてを利用し切れず、
大部分を星間宇宙に棄てているのが現状である。これらは所謂ダークエネルギーと同様の性質を
持つため、自らの斥力で拡散しながら空間を膨張させる。しかも負のエネルギーには量子利息という
効果が働き(エントロピー増大則が負のエネルギーに適用された結果と思われる)、その総量は
時間経過とともに増大してゆく。宇宙の膨張が加速しているのはダークエネルギーが増加している
ためである。そしてケノンリアクターが無から取り分けた負のエネルギーがここに加わることで、
ほんの少しずつだが宇宙の質量バランスは崩れ、空間膨張はさらに加速するようになる。
宇宙の膨張加速率が上がれば、宇宙の熱的死までの時間は縮まる。ケノンリアクターとは言わば、
この宇宙の寿命を加速度的に削ってエネルギーを生み出す機関なのである。
 専門家がこのような指摘をしても、ケノンリアクターの使用が規制されたり自粛ムードになる
気配はほとんどない。なぜなら宇宙の寿命はもともと一般人が到底想像し得ないほど長く、
たとえ銀河連邦が一年に棄てるマイナスエネルギーで宇宙の最終的寿命が数兆年縮むとしても、
人類がそれを問題として対処しなければならなくなるまでの時間はまだ永劫に等しいからである。

【パーセプション・プロジェクター】

 BMI(脳介機装置)の一種。簡単に言えば人間の脳に働きかけ、幻覚をコントロールする機械。
QFI(クオリア・フィードバック・インターフェース)やサブリミナル・エデュケーターの
技術的基礎となったシステムで、いずれもギブスン&スターリング社の特許製品。
設計はG&S社初代CEO、アンソニー・クロームストライカーの手になる。
 パーセプション・プロジェクターの利用モードには二種類ある。AR(拡張現実)として
覚醒状態での知覚上に情報を投影するパッシヴプロジェクションモードと、肉体は休眠させた
状態で意識の方を仮想空間に投影するアクティヴプロジェクションモードである。
接続方法には有線式と無線式があるが、ホログラスやヘッドギアなどの外部機器を使った
無線接続なら端子がなくとも利用可能。有線接続には別途のポート埋設処置が必要。
 仮想空間自体にも「層(レイヤ)」が存在し、パッシヴ用に現実と同期させた「レイヤ1」と
アクティヴ用に現実と切り離された「レイヤ2」が分かれている。しかしアクティヴでも
L1での行動は可能なため、離れた場所から投影体だけを飛ばしてパッシヴ状態の友人に会いに行く、
といった虚実の境界をまたぐ使い方が(ネット環境さえあれば)可能である。もっとも、
通信ラグの関係上、リアルタイムでの通信が可能なのは惑星程度の距離に限られるとされる。
逆にパッシヴでL2にアクセスすることは、肉体が危険なので出来ないようになっている。
基底現実の上に敷かれたL1までしか行けないパッシヴは「浅いダイヴ」、現実から完全に
乖離可能なL2まで潜れる(飛べる、とも言う)アクティヴは「深いダイヴ」と俗に呼称される。
 一部のサイバーフリークや電脳カルトが存在を噂する「レイヤ3」は半ば都市伝説めいた
代物で、人ならざる知性種族が作った異形の電脳世界であるとも、純粋数学や幾何学の
形象・概念で構成された「真理の世界」であるとも伝えられる。その実体はL1、L2を記述している
レイヤ0とも呼ぶべきメタ構造野であり、本来は可視化されない。このL3を認識できるのは
一部の特別な才能を持った人間のみ。彼らはネットワーク管理者しかアクセスできないはずの
仮想物理法則までも、思念のみで自在に書き換えることができる。
 なお電脳世界に入り込んでいるかのような錯覚を提供するアクティヴプロジェクションだが、
実態はあくまで脳と機械の通信によるフィードバックであり、思考活動自体は脳で行われている。
実際に脳から神経信号や量子波のゲシュタルトを「吸い出す」わけではないため、実体が死ねば
レイヤ上の投影体も消滅する。逆に投影体が仮想空間上で死ぬような事態があっても基本的には
接続が切れるだけで実害はない。ただしロジカルウェポンによる攻撃は例外で、プロジェクターに
組み込まれた数々の安全装置をも回避してパルスの逆流を起こさせる。多くの場合、本来なら
あり得ない強力な電流でプロジェクターの回路が破壊され、同時に接続者の脳にもダメージが及ぶ。
 パーセプション・プロジェクターが描く仮想空間は、個人の娯楽からコミュニケーションツール、
果ては基底現実の戦局を左右する電脳戦まで広範な用途がある。が、PPネット環境が十全に
整備されているのはいまのところ主星系のみ。それ以外のロケーションでは技術力や予算の不足、
情報セキュリティの確保が困難など諸々の事情から、ネットに巨大な空白地帯があったりする。
特に公共性の高いL1はカバーする領域を拡げるのが難しい。L2は独立性が高く安全も確保しやすい
ため、個人利用や船舶・施設内のローカルエリアネットワークとして利用される。
 QFIやサブリミナル・エデュケーターはこれと同種の技術を用いているが、利用環境が
それぞれ排他関係にあり、各プロジェクションモードとの併用はできない。ただしQFIの方は
機体をネットの通信プロトコルに同期させることで仮想空間の情報を共有することが可能。
 仮想空間のオブジェクトは微細な光点の集合として投影されており、視覚データの最小単位
となるこの光点を“立体画素<ソリッド・ピクセル>”と呼ぶ。基底現実の環境ホロなども
レイヤ1のデータフローと同期していることが少なくないため、プロジェクターの扱いに
慣れていない人間は虚実のオブジェクト認識が混乱しがちである。

【幻獣】

 パーセプション・プロジェクター(同名項目参照)の広域通信ネットワーク、
俗に言うパースネットの仮想空間上に棲息するAL(人工生命)の総称。
 もとはバグ駆除用の自律機能系や、愛玩用のヴァーチャルペットといった
第三種~第二種知性構造物が“野生化”したもの。ネット接続端末のメモリを活動領域とし、
それらノードの余剰演算リソースを「喰って」成長・繁殖する。
 知性災害対策関連法(モラヴェック法)により知性構造物の性能限界は厳しく制限されているが、
野生化したプログラム群は十全な保守運営の下ではあり得ない危険な変異を起こすことがある。
そのことが判明してからは、変異の有無にかかわらず幻獣自体が駆除対象となった。
(悪性変異していない幻獣でも、ネットワーク上の演算リソースを消費する点では有害と言える)
 充分に進化したALは第一種知性構造物のレベルにまで到達し、制御不能のシンギュラリティを
引き起こす可能性すらある。このため、幻獣退治は反連邦勢力に対する弾圧と並んで
メガリス(連邦統合治安維持機構)の主任務のひとつと言っても過言ではない。

【幻獣使い】

 野生化した自律機能系オブジェクト「幻獣」を何らかの方法で私物化し、
再利用する人間のこと。対ウイルス用のセキュリティソフトなどで捕獲し、
「刻印<カラー>」と呼ばれる制御プログラムを噛ませて使役可能な状態に
している場合がほとんど。まれに刻印なしで幻獣を従える者も存在する。
 幻獣使いが己の飼う幻獣をどんな用途に使うかは千差万別だが、一番多いのは戦闘用。
 知性災害対策関連法により高度な自律機能系を持ったロジカルウェポンの開発・使用は
禁じられているため、“調教”された幻獣がその代替物として取引・運用される。
違法な高位自律系ロジカルウェポンを密造するより、既存の自律系である幻獣を
捕獲・改造する方が技術的・コスト的ハードルが低いという事情もある。
当然違法であるため、CJPO(連邦統合治安維持機構/メガリス)の取締対象となる。

【光塵<ファンタズメーカー>】

 マイクロマシナリーテクノロジーを応用した立体映像の投影システム。
 発光素子を搭載した微小機械群と、それを生産・制御する本体で構成される。
狭義には散布されるマイクロマシン(発光セル)のみを指して“光塵”と呼ぶ。
 理屈としては、任意の空間に展開した無数の発光セルが微細な光点の集合体を作り出し、
その色彩や明るさを本体部からの信号で制御することによって立体映像を作り出すもの。
 展開範囲は本体が発生させる磁場で制御するが、磁場で範囲を限定していなくとも、
発光セルのネットワークさえあれば通信の届く範囲にはどこまでも映像を投影できる。
充分な量のセルを展開すれば、都市や惑星といった巨大なオブジェクトすら再現可能。
 従来のレーザープラズマ発光式に比べて、真空中でも使えることや、角度に配慮すべき
光源を必要としないため設置・展開が容易であることなどが利点。
 反面、映像の展開速度ではプラズマ発光式に劣るほか、発光セルが消耗品であるため
ナノ合成用の材料を定期的に補充する必要がある。(セルの生産・分解機能は搭載済)
また磁場の拘束を破るほどの強風など物理的干渉にも弱く、像が乱れやすい。
これらの欠点を克服した次世代型発光セルがドレクスラー社で研究されており、完成すれば
次はナノスケールのものになると言われている。
 発光セルは細菌ほどのサイズで、基本的には人間が吸い込んでも無害な構造になっているが
まれに免疫系が拒絶反応を起こす者もおり、製造・販売元のマイクロフト・インダストリーは
現在「光塵汚染被害者の会」から訴訟を起こされている。

【インテリジェントウェア】

 コンピュータを内蔵し、変性分子繊維で仕立てられた衣服のこと。高度なナノテクの産物。
 機能には価格や用途別に様々なバリエーションがある。おおむね共通する基本性能として
生地を形成する繊維が人工筋肉の役割を果たし、着用者の動作を補助したり身体を守ったりする。
純粋なパワーでは外骨格型のパワードスーツに及ばないが、ほとんど通常の衣服と変わらない
着心地やデザインの自由度から広く普及している。連邦では軍服・戦闘服に採用されているほか、
民間のファッションとしても常に流行の一角を占める。パワーアシスト機能の出力は法律で
制限されており、一般人が危険なほど高出力のウェアを扱うことはできない。安全域を超えた
出力のものは「武器」として取り締まりの対象になる。ただしプログラムによってリミッターを
掛けるなどの安全基準を満たせば、高スペックのモデルも販売・購入・着用が可能。災害など
有事の際には特例として出力制限を破ってよいことになっている。ほか、人の手での力仕事を
要する職種などの場合は、別途で定期的に申請を出すことで一部制限が緩和される。
 パワーアシストだけでなく、情報端末としての機能を備えるモデルもある。ディスプレイや
スピーカー、通信アンテナ、記憶装置などが繊維構造の内部に織り込まれており、文字通りの
“ウェアラブル・コンピュータ”として使用可能。各種外部ストレージ(光量子メモリなど)
にも服の方で規格を合わせられるほか、ネットワーク上に自分のフォルダを持っておけば、
ウェアを着替えても同じデータにアクセスすることができる。
 エネルギー源は蓄電繊維に充電された電力がメイン。加えて光発電素子や、着用者の身体から
出る老廃物を分解して得られる化学エネルギーが補助動力となる。ハイエンドモデルになると
尿や糞便すら分解して取り込むことができ、不要な分子は無害な構造に組み替えて排出される。
 運動補助や演算の規模によっては膨大な熱が発生する。この熱は、モノフェーズ熱伝導素子の
回路を通じて放熱部に集められ、そこで強制光排熱システムによって電磁波へ変換、放射される。
光排熱システムは艦船などの対レーザー装甲に使われているものと同様の技術で、回路が耐え得る
範囲内であればどんな熱量も強制冷却できる機構である。そのため火災現場など高温環境への
進入にも適しており、消防士の耐熱服は特にこの機能を強化したウェアとなっている。
 戦闘用に調整されたモデルとなると、通常のナイフや火薬式の拳銃弾程度は至近距離でも
受け止められる防御力を持つ。耐熱性、耐弾性から爆発物に対する防御としても有効。

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