多世界:種族

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純正人類(オリジン)

存在形象:有機生物/陸上動物/標準的人型
種族スキル:『万物の尺度』

自想書架(アートマノマス・アーカイヴ)

存在形象:純粋情報生命/記録集積体/人工知性

 芯/真我(アートマン)により自律(オートノマス)する情報保全(アーカイヴ)ユニット。
 旧世界末期に霊渉力学<サイコキネティクス>の粋を集めて十二基が建造。現在の人智暦の世界においては、それぞれ異なる環領域に離散しており、独自の意志と思惑をもって行動している。
 (行動しない、という選択肢を取ったものもいる)

 旧人類文明にあったほぼ全ての文化、技術、知識を内包する自想書架は、認識によって象られる人智暦において非常に高いポテンシャルを持ち、なおかつ人間の外付け記録装置である=人間の拡張された一部である、と存在が定義されているため、純正人類とは別種族でありながら『万物の尺度』も搭載。
 ただしまさに人間の拡張された一部であるために、フルスペックを発揮するには、ユーザーやパートナーとして純正人類を必要とする。

喰龍


影劇龍

正式名称:舞台裏なき影絵劇<アンバックステージ・シャドウシアター>
存在形象:概念生物/無形/不定形の二次元の影
種族スキル:『はじめに影あり、付き従う映光遮物<バックワード・プロジェクション>』『地に立つ君へ、映ろう繰手の態を為せ<フィードバック・アンダーフットパペッター>』『遁走影路<ロールバック・レールレイング>』『逆光烈日<バックリット・インキャンデセントモノクロム>』

 環領域:ヴアラスラアヴにおける『龍』。この環領域の法則の最大の特性は、非常に因果律の方向が柔軟……というよりも〝テキトー〟である点である。この地において因果律とは、あまりに容易に頻繁に、逆流して然るもの。
 ゆえに、ヴアラスラアヴの『龍』──固有法則の体現者は、自走する影絵。先んじて存在する影である自分から、遡及的に光源と遮蔽物を生成する、反転因果の象徴となった。
 彼らは広義の生命であるが、有機的に代謝する生物とは、あらゆる面でほど遠い。
 極めて肉体性、物質性が希薄である彼らに、〝本来の姿〟は存在しない。ずっと曖昧で不定な影のままでも、生存に支障は一切ない。が、それでは内面もまた曖昧で不定なまま。それで漫然と満足する個体は、ずっとそのまま過ごす一方で、精神の秩序化・組織化を求めた個体は、自分以外の何かしらの姿を『演じる』ことで、『演じる主体としての自己』を確立している。
 あるがままに不定で曖昧な前者と、何かを『演じる』ことで自我を獲得した後者。在り方について、一概に優劣を定められるものではない。
 だが他者とコミュニケーション可能なのは後者だけであるため、他種族が影劇龍と聞いてイメージするのは、もっぱら何かを演じ、確たる自我を得ている影劇龍である。

 性別と言えるものは存在せず、生殖方式は極めて自由。単に肥大化しすぎた自己を分割する場合もあれば、二体以上の個体間で固有情報をミックスし、新たな個体を生み出す場合もある。因果の反転が本質なため、先んじて存在している子から、遡及的に親が生成されることも珍しくない。

『はじめに影あり、付き従う映光遮物<バックワード・プロジェクション>』

 影劇龍の中核となるスキル。影である自分から、遡及的に『光源』と『遮光体』を生成する。

 この光源と遮光体については、基本的に、大元の影に含まれない情報を有さない。
 影劇龍の本体がもっとも単純な黒影の形態をとっている場合、光源は発光原理も不明、どころか『未設定』の白光の塊。遮光体も形状のみの情報を持ち、色も質感も設定されない、のっぺらぼうのポリゴン塊めいた物体である。

 影劇龍が自身の形状や濃さ、色合いなどをリアルタイムに変更することで、光源と遮光体も追随して変化する。戦闘時には、巨大な武器や拳などが演じられることが多い。

 基本的には一人一演であるものの、『共演』──単一の物体から複数の影が伸びることの逆、複数の影劇龍が、単一の遮光体を協働して形成する技も存在する。
 基本的には、当然に影同士は整合し、遮光体の存在、さらなる応用、極めて高難度の絶技として、あえて演者
 遮光体の形状を矛盾させ、その遮光体の矛盾面に敵を巻き込む。
 あるいは、三次元的には矛盾しているように見えるが、空間次元の数を増やして考えれば整合するようにし、二次元の影をもって四次元や五次元の遮光体を生成する。

『地に立つ君へ、映ろう繰手の態を為せ<フィードバック・アンダーフットパペッター>』

 前記のB・Pの応用・派生スキル。
 既存のモノ・ヒトなどの影に入り込み、影の側から実体へと逆干渉を行う。単純な運搬などにも使われる、非常に汎用性の高いスキルだが、
 戦闘においては、影の『本人の一部である』とも『本体の一部ではない』とも見なせる二面性から、極めて強力な初見殺しとして機能する。

 一般的なDEFにおいて、影は『本人の一部ではない』ために防壁の対象外であり、影劇龍にとって侵入は容易い。
 そして侵入した影から、『本人の一部である』という因果連関を利用して本人へと逆干渉をかけるため、相手のDEFを完全に迂回した攻撃が可能となる。それが龍の高水準なATKから繰り出されるのだから、決まれば【作中での上位ランクの良い感じのネーミング】クラスの相手ですら一撃で即死させられる。
 一方で、F・Uの存在と、影に防壁を設定するという対抗手段を知っている敵に対しては、効果は薄い。

『<レールバック・レールレイング>』



『逆光烈日<バックリット・インキャンデセントモノクロム>』

 影劇龍の奥義。自身を拡大、周辺一帯の地面を覆い尽くした上で、『ある一点を中心とした放射状の、極めて濃い影』に変貌する。
 結果、世界を白黒に塗り分けるほど激烈な輝き──烈日が、中心点にて遡及的に爆裂する。天井知らずの熱量を有する、光属性範囲爆撃。
 しかし高すぎる威力ゆえに、発動の次の瞬間には既存の遮蔽物もB・Pによる遮光体も蒸発し、そのまま本体である影も搔き消す自滅のリスク、という致命的な欠点がある。
 そのため逆光烈日の発動が完了した瞬間には、前述のR・Rでバックれるのが基本。


泰久草(やくそう)

存在形象:有機生命/陸上植物/草本
種属スキル:『循環生気<サーキュラトリィ・エンテレキ>』『同祖体<アロトロープ>』

 多くの環領域に生息する植物。
 攻撃能力は皆無なものの、自我も持たない一植物としては規格外のDEFとHP、さらに『循環生気』というHPの自動回復スキルを持つため、採取することはそれなりに困難。HPを削り切らない限り、何度葉をちぎっても茎を断っても根を掘り出しても、一瞬ですべてが復元される。

 そのため泰久草を採取できた、ということ自体が、泰久草の自動回復を上回るATKの精製力を持つ、という証明となり、
 戦闘能力が要求される職業の一次試験、足切りとして、この植物の採取が課題とされることも少なくない。

 一度HPをゼロにすると、現在のHPを参照する回復スキルも停止(より正確には、HPの回復自体は継続して行われるものの、回復量がゼロになる)し、採取や加工が可能になる。
 泰久草を加工して作られるポーションは、このHP自動回復スキルを経口でインスタントに摂取者に付与。参照し・回復するHPの主体を泰久草自体から摂取者に挿げ替えることで、一度停まった『循環生気』を再始動させる。

 なお、付与された『循環生気』は一定時間・一定回復量などを超えると分解、消化されてしまう。
 消費物ではない、永続的で安定的なスキルの移植・増設は、経口摂取のような手軽な方法では不可能である。

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