ミス・マープルと13の謎
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出版:東京創元社
著者:アガサ・クリスティ 訳者:高見沢潤子
初版発行日:1960年5月6日
あらすじ
ミス・マープルの家に、甥の作家、女流画家、元ロンドン警視庁の警視総監、教区の牧師、そして、弁護士の6人が集まった時、自分だけが結末を知っている怪事件の話をして、みんなが、推理しあおうではないかということになった。
その会は「火曜ナイトクラブ」と名づけられ、毎週、順番にひとりずつ謎を持ち出すことになった。
こうして13の謎が論議された。
どの謎の場合にも、ひざの上で編み物をしながら、ずばりと真相を言い当てるのは、詮索好きな老嬢ミス・マープルであった。
エルキュール・ポワロ(※1)とならぶ名探偵マープルが活躍する連作短編集。
※1.アガサ・クリスティ著の長編ミステリー。
登場人物
- ミス・マープル
いつも、編み物をしている控えめなお婆さん。 - レイモンド・ウェスト
作家。ミス・マープルの甥。 - ジョイス・ラムプリエール
女流画家。 - ヘンリー・クリザリング卿
紳士。元ロンドン警視庁の警視総監。 - ペンダー博士
牧師。 - ペザリック氏
弁護士。
著者 アガサ・クリスティについて
生没年1890~1976年
1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。
中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがてお金のかからない読書に熱中するようになる。
1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920には長編「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。
1926年に謎の失踪を遂げる。が、10日後に発見された。
1928年に離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、のちに結婚。
1976年に無くなるまでに長編、短編、戯曲とその作品群は100以上にのぼる。
現在も世界の読者に愛されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている。
訳者 高見沢潤子について
1907年、東京生まれ。1926年東京女子大英文科卒。
主な著訳書「兄小林秀雄との対話」「兄小林秀雄」「潤う園のように」、フレドリック・ブラウン「彼の名は死」など。